はじめに
矯正治療というと若いうちにするべきとよく言われるけど、若いうちにできるのは親が気にしてくれている場合が大半ではないかと思う。
うちの両親も歯並びが悪く、歯に対しての意識はほとんどなかった。それもあり、私も歯に対しての意識は低めで、結果として歯並びが悪いまま大人になってしまった。
歯並びが悪いまま大人になると、下顎が出やすくなる。これは上顎の歯が本来ストッパーの役割を果たして下顎が前に行かないようにしてくれるのだが、その機能が働かなくなるためである。
気がつけば、歯並びが悪い + 下顎前突症の30歳になってしまった。
30歳で矯正治療を決意した理由
私は幸運にも素敵な人にも出会えて、幸せな毎日を送っている。
じゃあもう矯正なんていいじゃないかと内心思ったりもしていたが、そういうわけにも行かなかった。
最大の理由は美味しいご飯がずっと食べたいと思ったからである。これに尽きる。
もちろん審美的にもよくなるというのは嬉しいことであるが、人生100年時代と言われる中で、今後歯がボロボロになって食べたいものが食べられなくなるというのは避けたい。
美味しいご飯が食べられるというは本当に幸せなことで、私に取っては生きている理由の一つになるんじゃないかと思う。
そして何より、私はこの歳になってようやく自分の歯と顎は機能的に問題があるんじゃないかと気づいたのである。20歳前後の頃は、顎が頻繁に外れていたのに。。。
顎が初めて外れた時、心配になって母に相談したことがあるが、母からの返答は「私もよく外れてた」であった。その言葉を鵜呑みにした私は、「なんだ別に普通のことなのか」と楽観的に捉えていた。
詳細は割愛するが、それから色々なことを経て、下顎前突症と診断されるまでに至った。健康でいるためには治さないといけない。
もう1つの理由は人前でもしっかり笑いたいと思ったから。
小学生の頃は大して歯並びなんて気にしたことはなかった。卒業アルバムを見るとしっかり笑っている。
ところが中学生になると途端に笑顔が少なくなっていた。そう、思春期である。
歯並びが気になったのか、自分の笑顔が気持ち悪く感じたのかはわからないが、笑うのは控えていたように思う。
笑うと人の視線が口元に行くのがわかるようになって、ああやっぱりそうなんだなと笑うたびに思い知らされた。
歯並びが悪いことでしてきた嫌な思い
高校生の時
思春期になって歯並びが悪いことが相当なコンプレックスになった。
ただ、自分の笑顔は他の人と違って気持ち悪いなと感じたことは多々あれど、優しい人に恵まれていたのか周りの人から言われることはなかった。
ところが高校に入って、部活の仲間とわいわいしている時に言われた一言は今でも鮮明に覚えている。
「黙れ、歯並びぐちゃぐちゃ」
談笑をしている中での言葉ではあるので、言った相手にとっては冗談半分で傷付けるつもりはなかったとは承知している。
でも私はその言葉に対して笑うことも言葉を返すこともできなかった。だって事実だから。
“誰も責めることはできない虚しさ”と”なりたくてなったわけじゃないのにという悲しさ”が込み上げた。
そんなこんなで高校でも歯を見せて笑うことは余計にできなかった。
身体測定
大した話ではないし、歯並びと直接関係があるわけではないが、それは身長を測るたびに訪れる。
「顎を引いてください」
これは最近になって気づいたが、下顎がでていることで看護師の方から見ると顎が引けてない状態に見えるのだろうと思う。
実際顎を引くと喉仏と相まって呼吸がめちゃくちゃ苦しくなる。
まあ毎回言われるので、今後は苦しくなるところまで顎引いておこうと思う。下顎前突症が治ってからが楽しみだ。
今後
大学病院で矯正と下顎治療を進めていくことを決意したので、簡単に経過などを書いていければと思います。
どこかの誰かの力になれると嬉しい。
自分の場合は5年かかるらしいので、5年後の自分がこれを見返した時に何を思うかな。5年前の自分ありがとうって思うんだろうな。
未来の自分に向けてのプレゼントだ!
コメント